ご提案5

5.従来品との混同を避けて当社製品を世の中に広めたい

■お話のポイント

  • 商標登録して名称管理することで、当社良品と従来品との混同防止が図れます。
  • 技術の有償・無償提供いずれにしても、特許取得によるライセンス管理は重要です。
  • 一般に、商標権の価値は認知度の向上と共に上がります。
  • 一般に、特許権の価値は代替技術の出現により下がります。
  • 業界をリードするには、商標権と特許権とを活用するのが良いです。

状況

当社製品 やや高コストだが、ユーザにとって良いうえに、環境にやさしい。全国的に広めたい。
従来製品 低価格の強みあり。業者の中には、従来製品に当社製品と誤認させる名称を付して、安値で販売している。

5.1 執るべき施策

商標法 商標権で混同防止
特許法 特許権でライセンス(実施権)管理
商標権で混同防止
■当社製品名を商標登録して、その名称(ネーミング)を専有して使用することで、他社製品との混同を防止することができます。
■この施策は、当社のみならず、ユーザにとっても、地球環境にとってもプラスに作用します。
特許権でライセンス(実施権)管理
■製品の成分・構成を公開してもよいなら、特許権によるより強力な保護も受けられます。
■ただし、保護期間は特許出願から20年(最長25年の場合あり)に限られます。

5.2 商標権と特許権

商標権 ■他の業者との混同を回避してブランド価値を高めるための表示についての権利です。その権利者は、登録された表示を専有して使用できます。
■商標権の価値は、市場での名称認知度の上昇に伴って上昇します。
特許権 ■特許権は、新規で進歩性ある技術的思想の創作に認められる権利です。権利者は、登録された特許発明の実施権を専有します。
■先の技術を凌駕する代替技術が出現することにより、特許権の価値は減少します。そして、出願から20年で権利は満了(消滅)します。

5.3 業界をリードするには

商標権と特許権との活用
■商標の価値を増すには、継続的に登録商標を使い続けることです。
■特許で業界をリードするには、改良発明で、更に、特許を取得することです。後記するように、特許権者は改良発明を創造しやすい立場にあります。

5.4 特許出願の際の注意 ⇒ 自社技術の構成を知り、ノウハウを流出させない

課題とノウハウは流出させない
■特許出願の内容は出願から1.5年で公開されます。
■ゆえに、製品の販売を通じて知られる構成(カタログ、取説、分解・分析・逆アセンブル)以外はなるべく記載しないように留意します。
■市場の課題、技術の課題を先取りして特許出願します。
■特許出願するまでは、自ら得た市場の課題や技術課題は公開しないことが重要です。
課題は発明創造の芽である
■課題を先取りしている当社は常に先行して開発と特許出願をすることができます。
■出願から1.5年経過後に、書面が公開されます。他社はこの書面を見て初めてその課題を知ります。
■しかし、当社はその1.5年前に既にその改良発明の創造活動を開始しています。

以上